日常に、ナチュラルなbossaを。

瀬戸内住みのフォトグラファー・アートディレクターがつづる瀬戸内ノスタルジー探しと旅とクリエイティブブログ。

本屋ルヌガンガさんの魔法にかけられて

ルヌガンガさんは魔法使いだ
 

撮影当日。

私はお店の扉を開け、思った。

 

ズラリと並んだ本や本に合う音楽に出会あわせてくれたり、

思わず深呼吸をしたくなるほどのコーヒーの香りが店内に満ちているから。

 

だから扉を開くと、たちまちときめきに満ちたテーマパークにいる気持ちになった。

 

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この日、私は

今にも読んで、読んでと手元に飛んできそうなトキメキが詰まった本や

心の傷も癒るほど優しい朝の光が射し込む店内

そんなテーマパークで撮影できる幸せを感じながら

キラキラした時間をおさめようと、

ファインダーをのぞき、シャッターをきった。

  

 

 

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  現在、Instagramで企画している女の子を撮るシリーズ「見上げる空はいつも最高密度だった」で、

実店舗での撮影をさせたいただきました。

今日は撮影するに至ったきっかけや新しい発見なんかをつづります。

 

 見上げる空はいつも最高密度だったシリーズについてはこちら↓

 

  

 

 

きっかけ

 

今回、ご協力いただいたのは、香川県高松市にある「本屋 ルヌガンガ」さん。

高松市の常盤商店街をまっすぐ進み、昔からある映画館”ホールソレイユ”の南向かいの路地を曲がるとすぐに出会える本屋さん。

「小さな頃からこの商店街を歩いていたけれど、まさかここに本屋さんがあったなんて」と正直私はビックリしていました。

でもそのビックリはすぐに「ルヌガンガさんを撮影したい!」という憧れに変わっていました。

 

だってね、ほら。

こんなにも素敵な空間なんだもん。

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お店の一番奥に設置されたブラックカラーの本棚にズラリと並んだ本。

 

あとでね、こっそりここはどんな並びで本が並んでいるのかと見ていたら「旅」「衣食住」「芸術」…とカテゴリーで並んでいたんだよ。

これ、すごくワクワクした。

カテゴリー分けされて、チェーン店のような大きな本屋さんでは出会えないような、もっと深みのある、書き手の思いが装丁まで届いているような、そんな素敵な本がお店の所狭しと置かれていたの。

こんな風に1冊1冊、店主さんの手で、目で選んだ本を並べる丁寧な本屋さんを私は探していたんだと、心の中に灯った火で体温が1、2度高くなった。

 

 

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それに、お店の外や中にちょこんと椅子が置かれ、「いつでもここに腰掛けてゆっくり読んでね」と語りかけてくれているような優しい空間作り。 

 

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時には子供が楽しめたり、遊べる物を置いてあって。

大人の私たちも楽しめちゃう場所だった。

 

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勇気を出して交渉

 

すっかり一目惚れした私は、モデル(@_itsukanohibi_)に打診。

そしたら知ってたお店だったらしく「いいと思う!」と即答。

 

もう撮影前日だったんだけど、ルヌガンガさんに電話をして、撮影させて欲しい旨を伝えた所、

唐突なお願いにも関わらず、快諾していただけました。

 

 

ちなみに今回の撮影でお伝えしたのは

 

  • どうしてルヌガンガさんで撮影をするのか
  • 今回の撮影はSNSで発信するための写真撮りだということ。
  • SNSで掲載する時はルヌガンガさんの名前以外に位置情報を一緒に掲載し、掲載写真を見た人への誘導をする
  • 商品である本はお客さんの手元に届いて初めて本の役割を果たすと考えていたので、極力ダメージを防ぐためにフラッシュはたかない
  • お客様の顔を写したり、邪魔をする撮影は行わない

 

ということ。

私も電話越しでちゃんと伝えられたのかは自信はあまりないのですが、、、

どうしてこの場所で撮影したいのか、ここの熱量が伝えられるかが大事!!

だと思っていて。

私が反対の立場の店主さんだったら、自分の言葉でしっかり伝えてもらったら嬉しいから。

それに自分の大事にしているもの(お店)が、第三者の目に写り、どう捉えられているのか。とか、

どういう事を感じて、その行動に出たのか。って知りたい。

知りたいから伝えて欲しい。

そう考えているのです。

 

 

あとは今回ルヌガンガさんがとても優しい方だったのが大きい。

店主さん自ら、店内の明るさを気にしてくださったり、

取材を受ける時はライトを準備しているカメラマンさんもいたりしてるよ、と情報を教えてくださったり、

とても好意的に、そしてカメラマン思いのアドバイスをいただきました。

 

更に電話越しで息子が泣いている声が聞こえたようで、

ルヌガンガさんから「お子さんがいらっしゃるのですか?一緒に来てもらって大丈夫ですよ^_^」と嬉しいお言葉までいただいて...!

電話越しに聞く優しい声と愛情深い人柄に胸がいっぱいになりました。

 

 

一目惚れの場所で撮影できること。

 

モデルさんと「好き」が共有できること。

 

店主さんが優しく理解のある方で協力してくださったこと。

 

自分の憧れが言葉に出すことで叶っていく奇跡。

 

嬉しくて嬉しくて、大喜びしました。

 

そして、モデルさんにも連絡して2人で大喜び!!

こうして今回、ルヌガンガさんのご協力を得て、撮影をすることができました。

 

 

 

新しい色味との出会い

 

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今回の撮影でLightroomでの新しいプリセットが完成して、

新しい色味の表現に出会えました。

 

特に下の写真4枚↓でもあるように、店外の色味は今まで表現したことがない色味。

「赤」を鮮明に出しつつ、

「青」がよりクリアで。でも少し緑がかった色。

これまでより「肌色」が綺麗に表現できた色味に出来上がりました。

 

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新しい色の表現が完成すると、これから撮影するのも楽しみになるし、

新たな領域に入った感じで嬉しいね。

 

 

さいごに

 

撮影を終えて1ヶ月ほど経っているのに、

まだまだルヌガンガさんの魔法にかかっているみたい。

ううん、まだ魔法にかかったままでいたいのかも。

と思うくらい、写真を見返している。

 

そのくらい、実りのある撮影でした。

 

そして今回の撮影がこんなに実りのあるものになったのは、ルヌガンガさんのおかげです。

良心的で優しい対応には頭があがりません。

本当に、本当にありがとうございました!

 

また近いうちにお邪魔して、今回選べなかった「これだ!」と思う1冊を選んで家にときめきを持ち帰りたいです(^○^)!

 

 

 

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本屋 ルヌガンガ

〒760-0050​ 香川県高松市亀井町11番地の13
中村第二ビル1F
TEL/FAX 087-837-4646
​営業時間   10:00-19:00
​定休日      毎週火曜日

本屋ルヌガンガ|香川県高松市の新刊書店




※この記事はあくまで今回の話です。

ルヌガンガさんの店内でイベントを行っていたり、ご予定・ご都合があります。

突然押しかけての撮影はご遠慮ください。

 

 

また、ルヌガンガさん以外のお店でも店内で撮影する場合は

  1. 事前にしっかり撮影する目的を伝えて、撮影許可をいただいてから撮影をする
  2. 商品や椅子など物を動かした場合は元の場所に戻す
  3. 商品を汚したり、壊したりしないよう取り扱いには注意する
  4. 他のお客様の邪魔にならないように配慮をする
  5. 撮影時間などお店側の意向も聞く

 

事前の説明不足やトラブルが起こりお店側を怒らせてしまった時、たった1回の撮影で全てのカメラマンが悪いと嫌悪感を抱かせてしまいます。

みなさん、人として、カメラマンとしてのマナーを守ってください。






 

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