日常に、ナチュラルなbossaを。

瀬戸内住みのフォトグラファー・アートディレクターがつづる瀬戸内ノスタルジー探しと旅とクリエイティブブログ。

自分の作品を「誰かのお気に入りの作品」にするために。撮影で大切にしている3つのこと

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SNSの普及で、今や一眼を買わなくてもスマホ1つで写真が撮影できる時代になって、バンバン世の中に作品を公表できる場所が増えていった。そしてそれに伴いプロではなくあくまで自分の好きな作品撮りを主に行う「アマチュア以上プロ以下のカメラマン=アマプロカメラマン(以下、プロアマ)」と呼ばれる人たちが増えきた。そんなプロアマの撮影する写真に憧れて写真を撮る人が増える中、こんな風に考える人いませんか?

「私の写真はどこかイマイチだな」

「私が撮影したからってプロには勝てない」

インスタ映えに疲れた」

そんな苦しい思いをするならいっその事、カメラを辞めてしまおうか…カメラ好き人間としては、カメラ仲間が少なくなってしまうという結果程、悲しいことはありません。。。

今回は撮影がマンネリ気味だったり、撮影に疲れちゃった人に向けてのちょっとしたアドバイスを綴ります。ちょっとした息抜きのように受け取ってもらえたらと思います。

 

 

 

1. 肩の力を抜いて撮影自体を楽しむこと

 

別に写真を撮るのに難しいことを考える必要はないと思う。写真は楽しんで撮るものだと思うし、自分の心が揺さぶられた時に撮ればいい。無理して撮影したり、「撮るよー!こっち向いて!」「はい、チーズ!」と声をかけた写真には、ファインダーを覗いて撮影するカメラマンと被写体の緊張や身構えた姿が感じられるような気がするし。

それより、

今日は夕日がいつもより綺麗だな

海のキラキラが綺麗だな

あの人の笑顔を見ると元気なれるな

そんな自分の内にある直感の方が大事かなって。そんな時に撮る写真はきっと被写体の良いところを自然と見つけられているし、「この風景を切り取りたい」って気持ちがあるから撮影が楽しい。まずは「撮るぞ!」と身構えないで、肩の力を抜いてじっくり被写体を観察して、自分にとって良いなと思えるところを探すこと。見つけられたらシャッターをきる。この一連の流れを楽しめたなら、きっと良い写真が撮れていることが多いはず。

 

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これは田舎の緑と空がすごく綺麗だなって思った一枚。過去と今では価値観が変わっているから、今だとこの画角でシャッターはきらないんだけど、当時の空の澄み渡った感じとか誰と行ったとか色んなことを思い出せるから何度も見返す。そんな風に何気なくても自分が好きだと思ったら撮影する。そんな写真はどんなものでも素敵な思い出の1枚になる。

 

 

2. 自分の作品を”誰かのお気に入りの作品にする”という魔法をかける=アウトプットする

 

私は少し前まで、写真は綺麗に撮らなきゃダメ、撮った写真の中で「これはダメかな~」って勝手に思い込んでアウトプットしていなかったものがたくさんある。背景がぐちゃぐちゃだったり、ピンボケしてる写真だったり。それにインスタなどSNSに対して怖さを考えていたこともあり、アウトプットすることを足踏みしたり。でもシャッターをきった時のあの風景や匂い、風、感情とか自分の「好き」を詰め込んだ写真なんだからしっかりアウトプットしていくべきだと思う。

 

じゃあ、どうして今になってこんなことを話始めたのか…それはここ最近、いろんな人の作品を見て、いろんな作品の公開の仕方を見て、意見を聞いて、自分の見ている景色は私以外見られない景色なんだから自信を持っていればいい、写真に正解はないと思えるようになったから。

そう思えるようになってからは、今以上に日常的にシャッターをきるようになれたし、より「こんな写真が撮ってみたい!!」と普段からアイデアを思いついたり考えたりできるようになった。

それに撮影した写真をアウトプットすることによって「この人はこんな写真を撮るんだ」「こんな写真撮って欲しい」と自分のできることが社会的にも認められ、撮影の依頼が舞い込んでくるようになった。これは写真だけでなく、クリエイティブ関係はもちろん、何か熱狂的にハマるものがある人や毎日当たり前に行っていたことだけど意外と周りの人はやっていないことをやり続けている人とかにも大事なことだと思う。

また、「自分の写真(作品)」がアウトプットすることで「誰かのお気に入りの作品」に変身するかもしれない。他の人にとっては大事なものになるって魔法、かけてくれるのはアウトプットという行動しかなんです。しかもこの魔法、自分が発信し続けるだけ!SNSでもよし、身近な友人や家族でもよし!たくさんの人に魔法はかけ続けて欲しいな~~~

それに自分だけで撮り続けていたら、自分の写真の良さって気付きにくかったりする。そんな時、アウトプットして他の人に自分の作品を褒めてもらったり、指摘してもらったら自分の作品の良さに気付けるって…最高の審判員だよ!!!

 

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3. 他人と比べず、自分の世界を大切にする

 

これは誰にでも立ちはだかる壁だと思うんだけど、解決するには苦しくて難しいこと。

私はこの壁が崩れた!と思ったらすぐにやってくるタイプなので、すぐに「撮りたい」→「撮っても大したものはできない」→「やっぱカメラ好き!撮りたい!」ってコロコロ変わる。これはきっとこれからも続くことなんだろうけど、最近考え方を変えてみたら少し楽になった。それが「写真を撮りたい」という素直な気持ちを大切にし始めたら、日常にパァァァと光が差しこんできたみたいに目の前が明るくなって「あの人はこう撮るかな?」「あの人はこの構図で撮影してたな」って他人と比べて撮影することが少なくなった。きっと1で書いた肩の力を抜いて撮影を楽しむことがようやく出来るようにきたのだと思う。そしたら自然と気持ちが楽になった。折角好きで始めた写真がいつの頃か失敗を恐れ、本当にほんとーーーーに勝手に他人と比べ落ち込んでたら、撮影が嫌になってしまう。そんなの元も子もないからね!!

案外自分で考えているより他人は自分に興味ないし、見られてない!よ。うん。そんなちっぽけな自己愛より、目の前にいる人やある物に向き合い、どう撮影すればいいのか真剣に悩みながら、楽しみながら自分なりの世界観をカメラという機械でキリトリ続けた方がいい。そう思ったから、今、私は自由に心底楽しみながら写真を楽しんでいる。大事なのは他人と比べず、自分の撮りたい世界をキリトルこと。それだけで随分と楽しくなりますよ。

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撮影やモノつくりで大切にしていること、皆さんはありますか?