日常に、ナチュラルなbossaを。

瀬戸内住みのフォトグラファー・アートディレクターがつづる瀬戸内ノスタルジー探しと旅とクリエイティブブログ。

一番苦手な「テーマにあった写真選び」について考える

はい!(挙手)テーマにあった写真選びって難しくないですか??

 

写真展や何かの応募で写真選びすることってあるじゃないですか。。。私、どちゃくそ苦手なんで、いつも白目むきながら選んでるんですが…皆さんはどうしてます??

ちょいと私なりの写真選びのポイント、綴っちゃいますよ。

 

テーマにあった写真を選ぶことが苦手だと思うようになったきっかけ

 

以前、RICOH社主催のワンデーカメラ教室に参加したことがあった。レンズマウントが交換できるGXRを使った教室で、一通り撮影のコツを教えてもらった後、高松港から4~5キロほど離れた女木島に船で渡り、島内で思い通りの写真を撮影して、これぞと思う1枚を選んで発表する、という内容。

実際に島内の撮影は歩きながら、気になるところを撮影できて至って順調だった。なんなら、2年に1度しかない島のお祭りにも運良く日程が当たり、準備風景を撮影させてもらえることができたので撮影だけにフォーカスを当てるとすごく良かったと思う。だけど困った…ぐるぐる…どの写真を発表しようか…ぐるぐる…たくさん撮影した中からどうやって1枚を選ぶのか?…ぐるぐる…と撮影終盤に差し掛かるに頭の中はぐるぐるでいっぱいだった。最終的に選んだ写真は海近くで露店をしていたおじさま2人がカメラ目線でニコっと笑う写真を選んだ。これが良かったのか悪かったのかは答えはないのだけど、頭を抱えた写真選びはこの時から苦手だと認識している。

 

テーマを決めて撮影している人とそうでない人

 

じゃあ、なぜテーマにあった写真選びが苦手なのか。それは撮影時に「テーマを決めて撮影していないから」。テーマを決めずに目の前にあるものを何でもバシャバシャ撮っていたからまとまりがなく、選択肢がたくさんあって選びきれないのだ。

カメラ教室に参加した日、他の生徒さんの中には「カラーなんだけどモノクロのように彩度がないところ」を撮影していた方や「夏の思い出を連想できる夏っぽい」写真を撮影している方とかいらっしゃって。撮影時からテーマを絞って撮影していた。心に中で「凄い!なんでこんなことを考えながら撮影できるの!?」「こんな写真撮影してみたーーーい!!!」と憧れと悔しさを感じた。今思い出してもそんな撮影したことないし、やっぱすんげーーーな(悟空風に)

そんな生徒さんの写真は他に撮影した写真を見てもまとまりがあって、全部が写真集のような作品ばかりだった。

それだけテーマを決めて撮影している人とテーマを決めていない人との差が歴然としてあることを実感した。

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撮影したいものリスト60%、テーマ決め40%

 

この日以降はテーマを決めて撮影しているの?

 

いえいえ。そんなのはほとんど考えていまてぇん(真顔)

 

ただ、「撮影したいものリスト」と「撮影テーマ」を作って撮影に臨むようになったかな。しかもここ数年で。割合的には撮影したいものリストが60%、40%がその日の撮影テーマを考えて撮影に臨むようにしている。直感型の人ならテーマが60%でもいいと思う。私は撮影中にアイデアの神が降りることが少ないので撮影リストがお守り代わり。

撮影したいものリストは「あんなポーズして欲しいな」「逆光でこの背景で撮りたい」など、少し具体的に考えていることで限られた撮影時間の中でも撮りこぼしがないようになってきたかな、と。たまにその撮影リストが多すぎてスポンッと抜け落ちて、家に帰ってから思い出すこともあるけど(笑)

あと、40%のテーマ決めは撮影当日に決めることがほとんどで、被写体の雰囲気に合わせることもあれば、「かわいい」「綺麗」などのときめく感覚を設定することも多い。

最近になってテーマを決めて撮影することができるようになってきましたが、結局、撮影現場に行ってみないと、どれだけ「こんな写真を撮りたい!」と思っていても状況によって撮影できないよ、なんてことも多々。それなかスナップ写真はテーマ云々言ってられないし(自分の意思とは関係なくモノや人は動くから)、えーい!写せるものは写していけばいい!!と考えている。がむしゃらに撮影する中でも、ある程度自分の好みやときめくものが分かっていれば、写真を撮り終えてからでもテーマにあった写真を選ぶことがしやすいような気がする。うん。

 

 

実際に写真を選ぶ時に気をつけていること

 

 

  • テーマに沿った写真≠自分が見せたい写真
  • よくやりがちなんですが、自分の中でよく撮れた!、これはいい写真だ!と思うものばかり選んじゃう。そんな私感ばかりの写真を選んでいるといつのまにかテーマから外れている事が多い。組写真で選べるなら、見せたい写真は5割~6割で選択。(2で詳細)
  • 一枚だけの選出ならよーーーく吟味して、テーマと写真を見比べることが大切。
  • 複数枚の組写真の場合を選ぶ場合はメリハリを考える
  • 1でもあげたように組写真の場合、見せたい写真は5割~6割。あとは少し「抜き」の写真を入れること。そしてアップ⇄引き写真、人物⇄ブツ撮りというように相反する写真を入れるとメリハリがついて見やすい写真になる。
  • 写真に添えるコメント(キャプション)に力を入れる
  • コンテストに出展する時などに書く「この写真を選んだ理由」。これ、大事。どうして選んだのかを他人に伝える役割も果たしてくれる上、書き出して初めて気づく写真への思いに気づくことができる。どうして選んだのかを自分自身で再確認することで、選んだ写真への愛情が更に増す!!書き出して、あれ違うなっと思ったら写真の再選定をすればok!

テーマに沿った写真選びは本当に難しい。でもここで紹介した要点を押さえながら進めることで、私は格段に写真を選ぶ感覚がよくなったと思う。初めは難しい作業だったけれど、回数をこなす内に段々と身につきできてくる。要は慣れ。

皆さんの写真選びの参考に少しでもなればと思いながら、今日はこれにておしまい。


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